レモンちゃんは、7ヶ月の男の子です。足がもつれるとの主訴で来院しました。若いニワトリで足がもつれる病気には、マレック病や鶏白血病といった怖い病気があります。鑑別診断のため、すぐにレントゲン検査と血液検査を行いました。
血液検査ではマレック病や鶏白血病が疑われる所見はみられませんでしたので一安心だったのですが、レントゲン検査で筋胃の中に金属製のチェーンがみつかりました。そのためまず金属中毒症を疑い、解毒剤で様子をみることにしました。

1週間後に再診に来た時には、チェーンも排泄され、足のもつれもなくなったのですが、食欲が低下し未消化な便をしていました。体重が下がってしまい、衰弱していたため、そのまま入院治療となりました。
入院中は、胃の保護を行うために流動食の強制給餌を行いました。便の消化状態は徐々に改善され、みるみる元気になりました。
そして本日退院となりました!

退院時のレモンちゃんです。トサカの血色も良くなり、元気いっぱいです。

そして元気にコケコッコ~と雄叫びです(笑)
入院中は鳴きまくっていました。たくさんの飼い主さんにニワトリも入院するんですねと言われました。
この子はとても人に馴れていて、抱っこが大好きです。撫でられるのも大好きで、撫でるとうっとりとします。一度飼ってみると嵌りますよ(^^