ちゅんちゃんは、年齢不詳の女の子です。2日前から便がゆるいとのことで来院しました。診てみると、お腹には腹壁ヘルニアができており、割れた卵が入っていました。お腹を圧迫しても卵がでないため、手術で治すことになりました。
手術は、まずお腹を逆L字切開にて開腹しました。次に卵管を切開して割れた卵を取り除き、その後卵管を摘出しました。ヘルニア内には、総排泄腔が落ち込んでおり、大量の便が溜まっていました。すんなりとお腹の中に総排泄腔が戻らないため、圧迫して少しずつ便を押し出して、総排泄腔の膨張を小さくした後にお腹の中に戻しました。右の側腹部に大きなヘルニア輪ができているため、ここを縫合して閉鎖しました。その後皮膚を縫合し、手術は無事成功しました


退院時のちゅんちゃんです。お腹が戻って良かったね


[2014年12月27日(土)]