風ちゃんは、18歳6ヶ月の女の子です。5日前から元気がないとのことで来院しました。診てみると、お腹に卵があるのが見つかりました。卵が詰まってから時間が経っている可能性が高く、腹膜炎を併発している疑いがありました。すぐに入院治療を開始し、調子が戻ってきたところで、手術を行いました。
手術は、まずお腹を逆L字切開して開腹しました。次に卵が停滞している部分の卵管を切開し、卵を取り出しました。お腹の奥を確認したところ、腎臓付近に嚢胞が見つかりましたが、外科的な処置はできる病態ではありませんでした。その後卵管を縫合して閉腹し、術式終了としました。

退院時の風ちゃんです。お腹が楽になりましたが、今後嚢胞が大きくなってくる可能性があります。お薬で経過を見ていきましょう。