コットちゃんは、5歳9ヶ月の男の子です。2日前にお腹が大きいことに気づき来院しました。ろう膜も茶色化しており、検査により精巣膿瘍と診断しました。精巣に嚢胞がでているため摘出しやすい可能性があり、手術を行なうことになりました。
手術は、まず腹壁をT字切開にて開腹しました。次に腸を除けて精巣を確認したところ、右の精巣が腫瘍化していました。まず精巣にできている嚢胞の貯留液を除去しました。次に靭帯に止血クリップを掛けて血流を遮断し、奥にある腫瘤部分にレーザーメスで穴をあけて内部を超音波乳化吸引装置にて吸引しました。次にレーザーメスで靭帯を切断して腫瘍を摘出し、手術終了としました。

退院時のコットちゃんです。腫瘍が取れてよかったですね。今後再発しないか経過を見ていきましょう。