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【重要】オーブンレンジ使用における注意喚起

オーブンレンジのオーブン機能の使用直後に愛鳥が吸入中毒が疑われる症状を呈して亡くなるという事例が発生したため報告します。

①飼い主様が、今年の1月に某国産メーカーのオーブンレンジを購入し、電子レンジ機能を使用していました。

②購入から6日後に アップルパイを焼くために、オーブン機能を初めて使用しました。この時、使用前に説明書に記載されている「空焼き」は行なっていませんでした。

③使用開始した時刻から約1時間半後にボタンインコが突然亡くなりました。

④同時にホオミドリアカオウロコインコがフラフラしているとのことで、来院しました。来院時は呼吸困難を起していたため、酸素室にて入院させましたが、残念ながら翌日に亡くなりました。

⑤ホオミドリアカオウロコインコが亡くなった日の午後に別のボタンインコの呼吸が苦しそうとのことで来院しました。レントゲン検査を行なったところ、肺全体が白く写ってきましたので、吸入中毒による肺浮腫を疑いました。すぐに酸素室で入院させ、治療を行なったところ徐々に呼吸が回復し、一命を取り留めました。

以上の経過から、新品オーブンを使用したことにより何らかのガスが発生し、これが鳥に吸入中毒を起したのではないかと考えられました。

当初、テフロンの加熱によるフッ素ガスが原因ではないかと考えましたが、飼い主様がメーカーに確認したところ、テフロンは空焼きによってフッ素ガスが発生するため、現在を使用していないとのことでした。

原因を追究するため、メーカー側が新品オーブンレンジを使って発生するガスの測定を行なったところ、下記のガスの発生が確認されました。

成分名
デカメチルシクロペンタシロキサン
シロキサン類
エチルベンゼン
ベンゼン
オクタメチルシクロペンタシロキサン
スチレン
トルエン
キシレン

これらの検出量は、人に対する適合基準があるものに対しては基準以下、基準値がないものに関しても極微量でした。フッ素ガス(ポリテトラフルオロエチレン)は、検出されませんでした。

メーカー側の見解としましては、何れの成分も微量であり、人間の健康に影響を与えるものではないが、小鳥がどこまで許容できるかの量は不明であり、因果関係については特定できないとのことでした。

因果関係を調べるには、動物実験をしない限りわからないことなので、調べようがないと思います。人にとっては問題なくても、鳥にとっては有毒であるか、または許容量が低い薬物が存在することは十分に考えられます。

鳥に限らず、ペットを飼われている方で、オーブンレンジを使う際には、新品時はしっかりと「空焼き」を行い、使用する際には換気を十分に行い、鳥は別の部屋に移動するなどの対策を取っていただくとよいと思います。

今後このような事例が起こらないよう、メーカー側は使用者に注意喚起が行き届くよう工夫を行なって頂き、飼い主様は説明書をしっかりと読んでから使用するよう注意していただきたいと思います。

[2014年5月3日(土)]
テーマ: 小鳥大好き | ジャンル: ペット