サナダムシにご注意!

タイハクオウムからサナダムシ(条虫)が出ましたので、報告します。

この仔は食欲はあり、食べているにもかかわらず体重が減ってしまうことがあり、バードドックでも異常は見つかっていませんでしたが、ある日突然、便にひも状の物が出ていることに気がつきました。

それを持ってきてもらい、顕微鏡で診てみると条虫であることが分かりました。早速駆虫薬を飲ませると、翌日に2体の虫体が排泄されました。

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排泄された虫体です。駆虫薬によってすでに死んでいます。

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顕微鏡で見た虫体です。多数の片節が繋がっているのが分かります。

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拡大したところです。片節内にまだ虫卵はできていません。

ブンチョウには、時折条虫の感染が見られますが、タイハクオウムの感染は国内では珍しいです。条虫は産卵はせず、後ろ側の片節内に卵が出来ると、それが切れて糞便中に出て行きます。片節が脆弱な種類の条虫の場合は、糞便中に虫卵が見られますが、片節が丈夫な種類の場合は、顕微鏡での糞便検査では虫卵がでてきません。なので、条虫が感染しているかどうかは、糞便中に片節が出てきて初めて分かります。

感染経路は謎なことが多いです。鳥が片節内の虫卵を食べても感染しません。種類にもよりますが、中間宿主が1つまたは2つ必要なのです。飼い鳥の場合、中間宿主の多くは小型昆虫です。まず虫卵を小型昆虫が食べ、それを鳥が食べるか、あるいは虫卵を食べた小型昆虫を小さなクモが食べて、それを鳥が食べることによって感染します。

いったいどこにから虫卵を食べた昆虫が浸入したのか?、その昆虫はどこで虫卵を食べたのか?謎なのです。

文献を調べてみると、多くがスズメ目、その次にヨウム、オウム類の感染例があるようです。機会があれば、種類の同定をしてみたいと思います
テーマ: 小鳥大好き | ジャンル: ペット