
ワクモは、ワクモ科に分類される外部寄生性のダニです。大きさは1.5mm以下で、成長段階で異なります。雌雄共に吸血し、通常多くの個体は夜間だけ吸血し、昼間はケージ内の隙間に隠れていますが、常在寄生性のワクモも見つかっています。
雌は吸血後12-24時間で産卵し、卵は48-72日で孵化します。孵化後の幼虫は、吸血しないで24-48時間後に脱皮し、第1若虫になって吸血し、24-48時間後に脱皮して第2若虫になり、さらに脱皮して7日で成虫になります。成虫は、吸血しなくても34週間生きていることができます。

これが成虫です。

吸血した個体もいました。身体が赤くなっています。

こちらは若虫です。未吸血だと赤くなく白く見えます。
頻繁に見られるわけではありませんが、時折いますのでケージを掃除する際には注意して観察してみて下さい。いれば肉眼で見つけることができます。
発見した場合の駆虫は、ケージは熱湯消毒でOKです。鳥さん自身の駆虫は、必ず病院に相談して下さい。くれぐれも市販のスプレーをかけないようにして下さい。痒がっているというだけで、市販のスプレーをかけて中毒を起こして来院するケースもありますので注意しましょう。