チッチちゃん@セキセイインコ

手術を受けたセキセイインコのチッチちゃんのご紹介です。

チッチちゃんは、5歳4ヶ月の女の子です。2年前よりお腹が張っており、近医にてお腹に溜まっている水を抜いて経過を見ていました。しかし針を刺しても抜けなくなってきたため、セカインドオピニオンのために来院しました。診てみると、お腹が重度に膨張しており、まともに動けない状態でした。検査をしてみると、卵巣腫瘍の疑いがあり、嚢胞内に大量の水が溜まっていました。QOLが著しく低下しており、このままではつらい状態が続くため、手術を行なうことになりました。

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チッチちゃんのレントゲン造影画像、VD像です。お腹が著しく膨大しているのが分かります。

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こちらはラテラル像です。腸が押しつぶされ、お腹の大半が腫瘍であることが分かります。

手術は、まず腹部皮膚をX字に切開して剥離しました。次に腹筋を逆L字に切開して開腹しました。お腹の中は、一つ大きな嚢胞以外は、多数の小さな嚢胞がブドウの房状になっており、卵巣腫瘍であることが分かりました。嚢胞を1つずつ刺して中の水を抜きながら小さくし、血管と靭帯を凝固切断して少しずつ切除しました。嚢胞が一部の腸間膜や腹膜に癒着しており、その部分は摘出することはできませんでした。嚢胞が減量できたところで卵巣の主血管に止血クリップを掛けて腫瘍への血流を遮断し、手術終了としました。

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退院時のチッチちゃんです。お腹が楽になって良かったね術後は伸びてしまっていた腹筋と皮膚が徐々に縮んで、お腹を引きずることがなくなりました。これで治ったわけではありませんが、QOLは大幅に改善できました。今後は食事制限やお薬で経過を見ていきましょう
テーマ: 小鳥大好き | ジャンル: ペット