ミドリちゃんは、5歳2ヶ月の女の子です。1月中旬ごろからお腹が大きいとのことで来院しました。診てみると卵がお腹に入っており、圧迫しても出ない状態でした。お腹の状態から卵が停滞してから時間が経っている可能性があり、手術が必要な状態でしたが、飼い主さんが決断できませんでした。3月中旬に調子を崩して入院治療により回復しました。状態が悪くなる一方のため、飼い主さんが決断し、手術を行なうことになりました。
手術は、まずお腹を逆L字切開して開腹しました。腹腔内に卵材が漏れており、腸が腹壁に癒着していました。腸の癒着を剥離し、次に卵が停滞している部分の卵管を切開し、卵材を取り出しました。硬結した卵材が卵管の全域に渡って入っていました。卵材を全て摘出し、そして卵管を摘出して手術は無事成功しました


退院時のミドリちゃんです。お腹が楽になって良かったね

