ピーコちゃんは、6歳8ヶ月の女の子です。年末からお腹が大きいとのことで来院しました。診てみると腹壁ヘルニアを起こしており、強大な嚢胞が脱出していました。卵巣腫瘍の疑いがあり、摘出とヘルニアを整復するため、手術を行なうことになりました。
手術は、まずお腹の皮膚をX字切開して剥離しました。次にヘルニア嚢を切開し、お腹の中を確認したところ、嚢胞は卵管腫瘍であることが分かりました。クロアカに近接してできているため、尿管を保護しながらできる限り、腫瘍を摘出しました。再発の恐れもあるため、ヘルニア輪は完全に閉鎖せず、皮膚を整形して、手術終了としました。

退院時のピーコちゃんです。お腹が戻って良かったね

