ヒメちゃんは、3歳5ヶ月齢の女の子です。2日前から食欲元気がなく、呼吸が速いとのことで来院しました。診てみると脱水症状があり、排便量が少ないのが見つかりました。レントゲン検査をしてみると、腺胃内にワイヤー状の異物が見つかりました。このままでは助からないため、緊急手術を行ないました。


ヒメちゃんのレントゲン写真です。金属製のワイヤーが腺胃内にあることが分かります。
手術は、まず左側腹部の皮膚を切開し、次に筋肉切開し、肋骨を3本切断して開腹しました。次に胸気嚢を切開して腺胃を露出しました。次に腺胃を炭酸ガスレーザーメスにて切開し、腺胃内から異物を摘出しました。その後、腺胃を縫合し、筋肉と皮膚を縫合して、手術は無事成功しました


コチラが摘出された異物です。異物は、歯間ブラシであることが分かりました。ブラシ部分に食物が絡みついています。

退院時のヒメちゃんです。異物が取れてよかったね

