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ブンチョウの頭部薄羽

ブンチョウによくみられる症状の1つに頭部の薄羽があります。

頭から顔、顎の一部またはほとんどが生えなくなってしまうのが特徴です。

原因は?
薄羽の原因は、感染性と非感染性の2つに分かれます。

感染性の場合は、細菌性または真菌性の皮膚炎のことがほとんどです。脚の運動障害や失くしたことで、頭を足で掻けなくなると発症しやすくなります。

非感染性の場合は、まだはっきりとした医学的解明はされていませんが、頭部皮膚の血流障害が最も強く疑われています。羽は羽包から毛細血管を介して栄養をもらっています。毛細血管の血流が悪いと羽に栄養が来なくなり、生えなくなってしまうと考えられています。

血流が悪くなる原因は、大きく分けて2つあり、1つ目は血液の粘度が上がることで、2つ目は血管が細くなっていることです。

・血液の粘度が上がる原因
 血液の粘度を上げる最も多い原因は、高脂血症(脂質異常症)です。血液中の脂質(コレステロール、中性脂肪)が上昇することでドロドロ血液になります。高脂血症を起こす原因は、メスの発情、肝疾患、甲状腺機能低下症、肥満、過食、運動不足などです。もう1つの原因は、血液中の水分が減っている脱水の状態で、腎疾患で起こります。

・血管が細くなっている
血管が細くなる原因は、交感神経が興奮することです。交感神経の興奮は、慢性的な精神的ストレスによって起こります。鳥の精神的ストレスは、「寂しい」か「退屈」で起こります。

診断は?
・薄羽の診断は、まず皮膚炎の有無を視診・触診によって診断します。

・皮膚炎がない場合は、肥満やメスの発情の有無を視診・触診にて判断します。

・さらに血液検査を行い、高脂血症、肝機能低下、腎機能低下がないかを判断します。

治療は?
・薄羽が皮膚炎によるものであれば、抗菌剤による治療を行います。

・血液検査で高脂血症、肝機能低下、腎機能低下が見つかった場合は、お薬で治療を行います。

・肥満やメスの発情がある場合には、食事制限を行い、適正体重に戻して発情抑制を行います。

・栄養のバランスを整えて、運動する機会を増やし、運動の動機付けも行います。

・血流の改善には、フランス海岸松樹皮エキスで効果が見られています。

こちらのブンチョウさんは、7歳メスのブン三ちゃんです。フランス海岸松樹皮エキスを使用して、羽が生えそろいました。

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2018年4月

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2018年5月

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2018年6月

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2018年7月

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2018年12月

フランス海岸松樹皮に含まれるフラボノイドには、活性酸素の除去と血流改善が認められています。発毛効果は犬や猫でも認められていますが、鳥でも効果が見られることが多いです。

ブンチョウの薄羽は治りにくい症状です。気になっている方は、早めに対処しましょう
テーマ: 小鳥大好き | ジャンル: ペット