グーちゃんは、6歳10ヶ月の男の子です。数年前からろう膜が茶色になり、お腹が大きくなってきたとのことで来院しました。レントゲン検査および超音波検査をしたところ、腫瘤と嚢胞形成が見られ、精巣腫瘍であることが分かりました。摘出を試みて、手術を行なうことになりました。
手術は、まず腹壁をT字切開にて開腹しました。嚢胞が多数できているため、各々を穿刺して液体を除去しました。左右の精巣が腫瘍化しており、奥を確認したところ、癒着が見つかりました。全て取りきれないと判断し、嚢胞と腫瘤をできるだけ取り除く減量術を行い手術終了としました。

退院時のグーちゃんです。今回癒着があったため、全摘出はできませんでした。腫瘍の減量はできたため、成長を遅らせる効果が期待できます。今後は定期的に経過を見ていきましょう。