高太郎ちゃんは、4歳1ヶ月の男の子です。4日前に急に胸辺りを自咬し、エサと水が漏れるとのことで来院しました。診てみると皮膚が潰瘍を起こすほど自咬しており、そ嚢に穴が空いてエサが流れ出てしまっていました。そ嚢を縫合するため、手術を行うことになりました。
手術は、まずそ嚢穿孔部周囲の皮膚を剥離し、そ嚢の壊死組織を除去しました。次に吸収糸でそ嚢を縫合しました。皮膚は欠損してしまっているので縫合ができませんでした。そこで創傷被覆剤を縫い付けて、術式終了しました。

退院時の高太郎ちゃんです。穴が塞がってよかったですね。今後自咬の原因を見つけていきましょう。